アップルがノート型MacとしてラインアップするMacBookファミリーは、MacBook、MacBook Pro、MacBook Airという3つの製品群で構成されている。いずれもMacの魅力を十分に堪能できるオールインワンパッケージだが、このうちエントリー向けの MacBookは、「これからMacをはじめよう」と考えている人にまずオススメしたいモデルだ。
13型ワイド液晶を搭載するボディは、ときどきカバンに入れて持ち歩いたり、書斎や寝室、リビングルームと、部屋を移動しながら使う個人用マシンとしてうってつけだし、何より9万4800円(Apple Store価格)という価格設定が大きな魅力となっている。
ただしここで問題になるのが、予算を2万円上乗せすると手が届く13型MacBook Proの存在だろう。従来のMacユーザーにとって“Pro”の名はそれだけでプレミアムな響きをもっていたが、現行ラインアップを眺めると、 MacBook(MC516J/A)とMacBook Pro(MC374J/A)の性能差はほとんどないと言っていい。もちろん、MacBookの外装がポリカーボネート素材であるのに対し、MacBook Proはアルミを採用するなど見た目の違いはあるものの、一体成形のユニボディデザインや、LEDバックライトを搭載した13.3型ワイドの光沢液晶 (1280×800ドット)、本体に内蔵されたロングライフバッテリーなど、その特徴は驚くほどよく似ている。
この点は基本スペックも 同様だ。下に掲載した画面の通り、両モデルともに45ナノメートルプロセスルールのCore 2 Duo P8600(2.4GHz)を搭載し、グラフィックスにはNVIDIAの統合型グラフィックスコアであるGeForce 320Mを採用、250GバイトのHDDと8倍速のスロットローディング式SuperDriveを備える。ちょうどそれぞれの旧モデルが、GeForce 9400Mベースでほぼ同じ仕様だった関係を引き継いだ格好だ(ちなみに先日レビューしたMac miniも同等の基本システムを採用している)。
見た目の印象がかなり異なるとはいえ、想定される用途から見れば、ほとんど双子といってもよさそうなMacBookと13型MacBook Pro。Arrandale世代に移行した15型/17型MacBook Proに比べて差別化のポイントが少ないため、2万円の価格差をどこに見出すか、どちらを購入するかで迷っている人も多いだろう。そこで今回は、最新 MacBook/13型MacBook Proの強化点を振り返りながら、改めて両モデルの違いについて見ていく。また、性能差を検証するためにMac OS XとWindows 7の両環境下で定番ベンチマークテストも実施した。
●継ぎ目のないユニボディデザイン――ポリカーボネートとアルミニウム
MacBookとMacBook Proで最も分かりやすい違いといえばやはり外観だろう。一体成形による継ぎ目のないボディを実現したユニボディデザインは、今やMacBookファミ リーだけでなく小型デスクトップPCの「Mac mini」も採用しているが、その中で唯一、素材にポリカーボネートを用いているのがMacBookだ。
酸化皮膜処理を施したアルミボディに比べて、ポリカーボネートの外装は光沢感があり、実際の手触りもまったく異なる。特にこれを意識するのは、キーボード を打つ際に手のひらをパームレストにのせたときで、アルミのMacBook Proが比較的サラサラとした手触りであるのに対し、MacBookはやや吸いつくような感触になる。手のひらに汗をかきやすい夏場はわりと気になるかも しれない。
また、本体に光があたるとMacBook Proの場合はボディの曲線にあわせてかすかにグラデーションを描くが、MacBookはほぼそのまま光を反射する。デザイン上の優劣は個人の好みによる ところが大きいとはいえ(真っ白で清潔感のあるMacBookを好む人もいる)、高級感という点では金属的な質感を持つMacBook Proに軍配が上がりそうだ。このほか細かいところでは、液晶ディスプレイの額縁が黒いMacBook Proのほうが、写真や動画を表示した際に没入しやすいと感じた。
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